リゾートアイランド・セブのこだわり生活情報誌
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「ヤップ-サンディエゴ家の旧邸」

The Yap-Sandiego Ancestral House

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Yap-Sandiego Ancestral House
155 Mabini St Parian,Cebu City
Tel. (032) 514-3003, 514-3002, 253-5568
9:00 am - 6:00 pm 入場料: 50ペソ

  セブ旧市街にある「パリアン広場」。このあたりは19 世紀の中頃まで福建出身の中国人やフィリピン人との混血(メスティーソ)の街として栄え、今も「パリアン」として知られている。公園のすぐ裏手、マビニ通りに「ヤップ- サンディエゴ家の旧邸(以下ヤップ・ハウス)」と呼ばれる中国人の古い家屋が残っている。当時の中国人の家や商店は現在の公園から東側に軒を連ね、ヤップ・ハウスのような赤い瓦屋根が、港まで続く小さな通りを賑わしていたようだ。旧邸は今から300年以上前に建てられた「フィリピンでも最古の家」とされている。初代の所有者は、織物や布地の問屋を家業としていた中国人商人ドン・フアン・ヤップ夫妻だったが、長女のマリアさんが当時、パリアンの区長を務めていたブラカン州(ルソン島) オバンド町出身のフィリピン人、ドン・マリアノ・サンディエゴ氏と結婚、サンディエゴ氏がヤップ家を継ぐことになったという。
   ヤップ・ハウスの構造を見てみよう。まず1階部分の分厚い壁は石灰石を積み重ねた頑丈なつくりとなっている。そして2 階部分は木造。2階の床や壁は木質が堅いモラベやバラヨン(パラワンチェリー)の木でできている。1階は問屋の倉庫に、2階は住居として使われていた。フィリピン北部の町ビガンにもこうした構造の中国人の旧邸がたくさん残っているが、ヤップ・ハウスの特徴は屋根がトタンでなく粘土瓦で葺かれているという点だ。「バハイ・ナ・ティーサ(瓦葺きの家)」とも呼ばれた瓦屋根の家には日本家屋のような天井や、瓦を乗せるための下地材がないため、内側から漆喰で固めた丸瓦が見えている。瓦屋根には特有のそりも見られ、これらは福建建築の特色でもあるという。セブ南東にあるアルガオ町にもこうしたバハイ・ナ・ティーサがいくつか残っていて町のシンボルになっている。
   裏庭には現在も水をたたえている掘り抜き井戸が残っている。また家の外壁には陸地の家にはそぐわないような全長5 メートルほどの丸木舟が固定されていた。かつてのエステロ(水路)を水上交通として使っていた頃は商品を港まで運ぶのにこの丸木舟を使っていたようだ。現在のヤップ・ハウスのオーナーはマリア・ヤップさんのひ孫に当たるバル・ヤップ氏。「自分の家族の歴史を残したい」との思いで、18世紀の家屋の復元のために奔走したという。

ナビ・セブ第8号[Navi Cebu Vol.8]より

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