リゾートアイランド・セブのこだわり生活情報誌

週末にゆる~り過ごす バンタヤン島

Bantayan Island
Enjoy Bantayan through Suroy-Suroy
文と写真: 「ナビ・セブ」編集部 朝の引き潮のときに現れた白い砂浜サンドバーサンタフェのビーチで

トライシクルに乗って狭い舗装道をサンタフェから島の中心であるバンタヤン町に向かう所要時間は約30分
バスと船で半日かけてバンタヤンへ

   乗客やバスを積んだフェリーは約1時間半で青や黄色の鮮やかな色の小さな漁船が浜辺に浮かぶ、バンタヤン島の東にあるサンタフェ港に着岸した。
 セブ市内から北にバスで4時間ほど行ったサンレミヒオ町のハグナヤ港。そこからセブ本島の北西にあるバンタヤン島まで毎日、日本で引退した中古フェリーが運航しているのだ。ハグナヤ港を出てしばらくすると、右手にメデリン町のサトウキビ工場の高い煙突が見えた。メデリン町の北にはダアン・バンタヤンというこの島と似た名前の町もある。
 この島の名前はその昔、ネグロス島との間の海峡にムスリムの海賊船が出没したため、地元の言葉で「バンタヤン」と呼ばれる、海賊を見張るための「物見やぐら」があちこちに建てられた。そのため、いつの間にかこの島はバンタヤンという名前になったという。

アイランドホッピングの島で出会った子どもたち

砂浜が美しいサンタフェビーチ

   バンタヤン島にはサンタフェ港を中心にビーチに沿って大小のリゾートが点在する。ホテルやコテージ、ペンションなどいろいろあって、エアコン付きで宿泊料1泊1000から2000ペソ程度とリーズナブルだ。三輪自転車で移動できる近場には観光客向けのレストランやオープンバーが数軒ある。欧米人の観光客も目立つ。バンタヤン島の観光といえば通常はここサンタフェのリゾートをさしている。

珊瑚石灰岩の島 

朝日が昇るころ小型バンカの周りに人が集まった今日のさかなはこのあとみんながバンカを抱えてヤシの木陰まで運んだ
   島は案外大きく、面積は110平方キロでマクタン島の約2倍ある。バンタヤン島はマクタン島と同じようにごつごつした珊瑚石灰岩でできており、川もなければ田んぼもない。北のほうに30メートル程度の小高い丘があるだけで全体に平坦な島である。海に囲まれ、早朝から昼前までは引き潮のためサンドバー(砂洲)が現れて沖合いと陸続きになる。夜明け前から地元の漁師が小型バンカを出して雑魚を獲り、漁が終わればみんなでバンカを抱えて砂地に引き上げる。リゾートホテルのすぐ前には普通の漁師の暮らしがあった。
   バンタヤン島にはじめてスペイン人神父が来た時、すでに1000人くらいの住民が住んでいて、浅瀬で漁をしていたと記録されている。作物が育たず、海に囲まれているため漁は今でも観光と並ぶ島の大きな産業だ。中でもバンタヤン島の干魚は良質とされ、セブ市内やネグロスなど近隣の島にも出荷されている。塩を控えた「ノンソルト」の干物が人気。

サンタフェのビーチの近くには観光客向けのレストランやオープンバーがあり夜になるとにぎやかになる
道端にはブーゲンビリアの花

   バンタヤン島はサンタフェ、西のバンタヤン、そして北のマドゥリデホスの3町からなる。車がやっとすれ違うことができるほどの狭い舗装道がサンタフェとバンタヤン町を結んで島を横断している。ところどころ真っ赤なブーゲンビリアの花が道端で風にゆれ、その間を軽トラを改造したムルティキャブやトライシクルが人を乗せてのんびりと行き交う、トロピカルの風情が豊かな島である。
   このトライシクルはセブ市内では見かけない珍しいかっこうをしていた。日本で1960年代にあったダイハツのミゼットにどこか似ている。トライシクルというよりは小型の三輪自動車といったほうがいい。バイクが前にあって沈み気味の客車を引っ張るのだ。なので馬力があり、ゆうに7、8人は乗れる。島ではタクシーをほとんど見かけない。もちろんガソリンスタンドはないのでコーラの1リットル瓶に入った赤茶色のガソリンが道端のサリサリストアに並んでいる。バンタヤン町からマドゥリデホス町までは1本道が南北に走っているが、この町は一般観光客にはあまり縁がない。

バンタヤン町役場
高度3000メートルのスカイダイビング

   サンタフェからバンタヤンへ向かう道沿いに滑走路900メートルのセスナ用の小さな空港があった。「サンタフェ空港」という看板が出ている。最近人気が出てきた、体験スカイダイビングのセスナ機はこの空港を離発着している。スカイダイビングは高度3000メートルの空中から機外にジャンプしてしばらく自由落下したあとで、パラシュートを開いて着地するスカイスポーツだ。体験スカイダイビングでは熟練のインストラクターと一緒に降下するが、上空から落下することに変わりなく、勇気のいるスポーツである。アメリカ人インストラクターは多い時は一日10回近く、客といっしょに高度3000メートルからジャンプするという。スカイダイバーは平屋建ての空港ビルのすぐ目の前にある滑走路に着地するので、すぐ間近で着地の様子を見学することもできる。体験ダイビングはなぜか、男性よりも若いフィリピン人女性にも人気があるようだ。サンタフェは町をあげてこのスカイダイビングを観光の売りにしている。未舗装の滑走路の脇ではヤギがのんびりと草を食べていた。

IMG 1556
西のバンタヤン町が島の中心

   島の西にあるバンタヤン町は島の行政や教育の中心である。バンタヤン教会の前にはお決まりのプラサ(広場)があり、リサール像が建ち、その周りに町役場や競技用ジムや市場、公立病院、港がある。町内には、「バハイ・ナ・バト」と呼ばれる1階が石造で2階が木像の頑丈そうな建物もいくつか残っている(写真上)。
   市場の裏手に長い桟橋をもつ埠頭があって小さな客船が数隻泊まっていた。切符を売ってる人に船が向かう先を尋ねたら、意外にも「ネグロス島のカディス」という。カディスはネグロスの北にあり、パンプボートと呼ばれるエンジン船で2時間半というからそんなに遠くではない。地図で見ると、確かにバンタヤンとネグロス島の距離はセブ市内に行くよりはるかに近い。両島の間には大小の島が飛び石のように連なっている。地方のそのまた辺地の島と島、人々どうしのつながりは実際に来てみないとわからないものだ。
  セブ市内からサンタフェまではエアコンつきの直行バスも出ているので便利。セブ市内から半日がかりだが、土日を使って週末に1泊で、ゆらりとバンタヤンまで足を延ばしてみるのもいい。

ナビ・セブ第11号[Navi Cebu Vol.11]より

 Travel インフォ 
セブ市内からバンタヤン島への行き方 
 セブ市内のノースバスターミナルからハグナヤまでバスで。所要時間3時間半~4時間。早朝4時過ぎから出ている。エアコンバスとノンエアコンバスあり。
 ハグナヤ港からサンタフェ港までフェリーで1時間半。フェリーと連結した直行バスもある。フェリーにはアイランドシッピングとスーパーシャトルの2社があり、1日各7便、計14回往復運航している。
 両社ともに、ハグナヤ港発は午前4時半から午後4時半まで。サンタフェ港発は午前6時から午後6時まで。サンタフェ港からホテルまではトライシクルまたは三輪自転車で向かう。ホテルの予約はネットが便利。
 セレスバスの直行便時刻表(料金:バス代200ペソ+フェリー代185ペソ)※すべてエアコンバスセブ発: 12:20AM/3:00AM/10:00AM/12:00PMバンタヤン発: 5:00AM/7:00AM/9:00AM/11:00AM
 オプショナルでアイランドホッピングもある。ホテルで申し込む。4、5人乗りのバンカで1,000~1,500ペソ程度。
 体験スカイダイビング Sky Diving Experience
上空3000メートルからバンタヤンの空へジャンプ!
G0055199
Skydive Greater CEBU
(0923)875-1689
http://www.skydivecebu.com
facebook/skydivegreatercebu
facebook/brad.vancina
   アメリカ人インストラクター、ブラッド・バンシナさんが機材の装着の方法などを入念に説明した後で、体験ダイバーのフィリピン人女性とセスナに乗り込んだ。機体にはドアがなく、飛び出しやすいようにフロアーに2人で体を伸ばした姿勢で離陸。
   機体が空に消えてから20分ばかり経過したころ、女性の友人らが指差す先に目を凝らすと、赤い色の小さな点が目に入った。それがパラシュートとわかるまでに1、2分。落下するにつれて風で振り子のように空中で揺れている2人の姿が確認できる。上空の風はけっこう強い。パラシュートが次第に滑走路に近くなったかと思ったら、あっという間に斜めの角度から、女性を抱えるようにして芝生の上にランディング。着地の場所は滑走路と空港の建物の間のわずか30メートル四方の芝生の上だ。3000メートルの上空から風の強さや方向を計算しながらパラシュートを操縦し、ターゲットのほぼ真ん中に着地するそのスキルと度胸は、まさに驚嘆ものだ。
サンタフェのスカイスポーツはこれだ高度3000メートルのセスナ機から空中にジャンプする体験スカイダイビングが人気 インストラクターが女性を抱きかかえて着地した瞬間
体験ダイバーはインストラクターといっしょにセスナに乗り込り込む1飛行に1ジャンプのみ インストラクターが機材の装着の方法を入念に説明
機体にはドアがなく飛び出しやすいようにフロアーに2人で座る姿勢で離陸
パラシュート降下しながら2人は空中で何度も振り子のように揺れた
3000メートルの上空を飛ぶセスナ機からインストラクターに抱えられるようにジャンプパラシュートが開くまではこのまましばらく自由落下役目を終えたセスナ機はこれから空港に帰る
町なかのレストランで注文した獲れたての白身魚のキラウィン酢じめはおいしかった バンタヤン町内を走るダイハツのミゼットにどこか似ている珍しいトライシクルバイクが前にあって一体化し沈み気味の客車を引っ張る
軒先に並んだコーラの瓶入りのガソリン IMG 1336
バンタヤン埠頭ここから毎日ネグロス島北端のカディス市に客船が出ている
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バンタヤン町の市場で売られていた名物の干魚厚めのビニール袋に入れて封をしてもらえるのでお土産にしても喜ばれる
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