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カピス貝から生まれた工芸品 自然のあたたか味が人気です!

カピスの工場を訪ねました!

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   セブのどのお土産店に行っても並んでいるのが、「カピス」という平たい貝殻でできた小物やアクセサリー類です。カピスは白い色をした二枚貝で真珠貝に似た艶をもっています。だから独特の柔らかい味わいがあって、フィリピンアイテムの一つとして海外でも人気です。ロータスランプ、キャンドルホルダー、小物入れ、ランプシェードなどその種類はバラエティに富んでいます。
   カピスは古くは、「カピス・ウィンドウ」と呼ばれる窓の材料でした。磨りガラスがなかった時代には採光のためカピスを格子にはめ込んで使っていました。今でも骨董屋さんでカピス窓を時々見かけます。しかし現在はこの用途はなくなり、かわって工芸品の材料になりました。カピスは薄くて割れやすいため、ほとんどの工程が今なお手作業で行われています。大きな設備を必要としないので工場といってもファミリービジネス(家内工場)を少し大きくした程度のものがほとんどです。セブはカピス製造が盛んな地域で、海外にも「セブ・ブランド」の製品が輸出されています。この独特の味わいのあるカピス製品の数々、いったいどうやって作られているのでしょうか。
   創業以来40年の歴史をもつという「カプスシェル・フィリピン社」をセブ近郊に訪ねてみました。
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Capiz Shell Philippines, Inc.
Tungkop, Minglanilla, Cebu
Tel. (032)272-856/.8878/6033
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http://www.lamperong.com
   セブから南に約20キロ、車で1時間ほど行ったところにあるミンラニーリャ町の住宅地の一角にその工場はありました。民家を改造した工場の敷地は案外広く、入り口付近には袋に詰め込まれたカピス貝が山積みされていて、潮の臭いが鼻をつきます。貝殻のほとんどがミンダナオ島やお隣のネグロス島で採れたものです。その奥が作業場になっていました。貝を洗う人、スプレーをかける人、机に座って縫い物の格好の人など、平日でしたから20人近くが忙しそうに動いていました。
   作業の手始めはまず貝の選別です。大袋から取り出した貝殻を大きさごとに分けていきます。直径10センチ近くの貝殻もあります。選別された貝は水洗い場に回されます。ここで貝殻に付着した砂などがきれいに洗い落とされます。この時点ではまだ、あのカピス貝の輝きはなく黄色っぽいくすんだ色をしています。手でこすってもなかなか汚れは落ちません。次に、水洗いしたカピスを強酸性の液にしばらく浸します。この液にしばらくつけておくと、不思議なことに表面が溶かされてか、白い半透明のカピス貝が生まれるのです。カピス貝の輝きを作り出す秘訣はこの液にあるような気がしました。白くなったカピスを天日で乾かし、用途に応じて、貝の上に押し当てた型にそって分厚い金切りばさみで切りそろえます。六角形、四角形、丸っこいものなど、いろんな形のカピス製品のパーツができあがりでます。もちろん形は機械で型抜きしたようには一定していませんが、この不揃いがまた手作りの味ともいえます。このカピス片に釘の先を当てて木槌のような木片で叩きながら数カ所ずつ穴を開けます。そして、ナイロン糸で縫い合わせるようにしてつなぎ合わせ、アクセサリーやランプシェードなどを作っていくのです。もちろんこれらはすべて手作業です。カピス片の周りを真鍮で縁取りし、その真鍮フレームをハンダで接合していく工法もあります。卓上スタンドやロータスランプ、キャンドルホルダーなどがこのやり方でできています。また、クリスマスの時期になると街中で輝き始める「ランタン(パロール)」もほとんどがこうして作られています。年季の入った金切りばさみや釘、先が丸くなったハンダごてと、どれをとっても道具はお粗末に見えましたが、職人さんの器用のなせる技でしょうか、できあがりはすばらしいものばかりです。
   いよいよ最後の仕上げはスプレーでニスを吹き付ける「ラミネート」という作業です。これによりさらに光沢を帯びてきます。こうしてできあがったカピス製品は箱詰めされて市場に出て行くのです。
   ジュディット・イピル社長の話では、ここで作られたカピスアイテムは日本をはじめ遠くはデンマークやオランダにも輸出されているそうです。また注文の数によってはオーダーメイドも可能ということなので、クリスマスプレゼントや販促グッズなど、オリジナルアイテムを作ってみてはいかがでしょうか。 (編集部)

ナビ・デ・セブ第4号[Navi de Cebu Vol. 4]より

工場見学スタート
【収集・洗浄】
集めたカピス貝から付着物や汚れを取り除き、洗浄します。貝はとても薄くて平らです。

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【漂白】
強酸性の液にしばらく浸して漂白して柔らかくします。こうすることで貝が平らになり加工しやすくなります。

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【断裁】
加工しやすくした貝を磨き、金切りばさみで型通りに注意深くカットします。

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【メタルを使って製作】
カピス片の周りを真鍮で縁取りし、その真鍮フレームをハンダで接合していきます。

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【成形】
こちらは真鍮を使わず、貝に穴を開け、ナイロン糸を通してつなげています。他にもボックスやお皿などの元型にカピスを貼り付けていく方法(写真上の魚型のお皿など)もあります。

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【色づけ】
パーツの色づけや、仕上げのニス塗装、模様など、ひとつずつ手作業で付けていきます。

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