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ジャピーナッツのセブ日記「ヒーナイ・ヒーナイ・ラン! 」

セブ人の「シヌログ」

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   1月のセブといえば「シヌログ」である。しかし実は生で見たことは一度もない。オランゴ環礁のある島に滞在していた時に、生きた豚を船に乗せて次から次へと島を出て行くのを見て何事かと思ったら、みんな「シヌログ」に出かけたのだと後で聞き、「シヌログ」とは豚が関係する祭りなのかとその時は思っていたが、その後あの豚さんたちを売って祭りに行く経費を捻出するらしいことがわかった。
   そこまでして島民が行きたがる「シヌログ」、私も行ってみたいと結婚後、夫に言うと、「人がいっぱいいるだけでスリに遭うのが関の山だ。」とかなり冷めた調子で言われた。夫がだめなら近所に住む親戚だ、と行くなら連れて行ってくれと声をかけてみたが、みんな「シヌログ?行かなーい」とまるで興味がなさそうだったので結局連れて行ってはもらえなかった。私の住んでいるマクタン島はセブ本島とは昔から仲が悪かったというのが関係しているのだろうか、それとも私の住む地区だけのことなのかわからないが「シヌログ」でみんながみんな盛り上がるわけではないということを学び、私は自宅のテレビで「シヌログ」の踊りを延々と一人で観たのだった。
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   その翌年だったか、夫の叔父が「シヌログを見に行くか?」と声をかけてくれた。何が何だかまったくわからなかったけど言われた通り朝の4時に船着場に行くと、旗などで飾り付けられた派手なパンボートが用意されていてマクタン島のリゾート側からコルドバを回って、セブ本島につながる2本の橋の下へ行くと、ものすごい数のパンボートが出ており、船の上で「シヌログ」の踊りを踊っていたりして迫力があった。橋の上からもものすごい数の人が見ていて、下から船に乗って見るのはちょっと優越感も味わえたりして。
   親戚連中はあまり興味のない「シヌログ」だが、姑は信心深いのか何なのか知らないが、こういう祭りには必ずご本尊を参りに出かける。いや、本当に行っているのかは定かではないのだが、祭りが近づくと「祭りに行くので金をくれ」と言う。こちらもそういう微妙な宗教関連のことを口実にされると、面と向かって嫌とは言えず何がしかと渡すと即効でいなくなってしばらく姿を見せない。
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   「シヌログ」、姑に連れて行ってもらえばよかったんじゃないの、と思う方もいらっしゃるかもしれないが、この姑、恐ろしくマイペースなのだ。1月の「シヌログ」の前の11月にはマクタン島最大のラプラプの祭りがある。それには親戚連中連なって出掛けたが、姑は「喉が渇いた。」だの「疲れた」だのとブーブー文句を言いだし、そのうち姿が見えなくなったので、慌ててみんなで探し回ったが見つからず、諦めて家に帰ると姑はちゃっかり先に帰っていた。みんな「探したんだよ!どこに行ってたの」と責めたが「疲れたから一人で帰ってきた」と悪びれず言い放った。私だって「シヌログ」の時に姑と行くことも考えなかったわけではないが、そんなことを思い出し諦めたというわけ。
自己紹介
1999年1月に初来比。半年後に移住し2000年にフィリピン人夫と結婚し一族に囲まれたコミュニティーで生活をしている。高校生の頃からフィリピン人に間違われ、日本だけではなく世界中どこを旅してもフィリピン人に間違われていたので、フィリピンに来たことはおそらく運命であったと今は思っている。フィリピン人からは「日本語、うまいね。」と根本的な間違いをされるほど溶け込んでいる、と自負しているアラフォー女子。
   そして姑は一人で「シヌログ」に行くと、何かしら必ずお土産を買ってくる。それがいつも「シヌログ」とどう関係しているのかわからない魚の干物や、珍しくもないオタップ(セブ名物のパイ菓子)やらで。一応、私からお金を持って行っているので、姑なりに気を使っているのかもしれないけど、そんなにたくさんあげているわけではないので、こんなもんわざわざ買ってこなくたっていいのよ、と毎年遠回しに言っているがなかなかわかってくれない。ある時は色とりどりの羽のついた「シヌログ」帽子を子供たちに買ってきた。またこんな意味のないものを買ってきて、と密かに思っていたが、当の子供達は大喜びでそれを被って延々と踊りまくっていた。そんな彼らの姿を見て、日本人には理解できないラテンの血を彼らに感じたりしたものだ。
   「シヌログ」の時期になるとデパートでは「シヌログ」の音楽がかかる。「Sinulog siagit ug kosog PIT SENOR! PIT SENOR! Tanan mag saulog……(シヌログ、大きな声で叫ぼう、サントニーニョ万歳! みんな祝福しよう…みたいな?)」ズンドコドコドコ…というリズムに乗ってしつこいほど繰り返す。買い物している間中、ずーっとである。そして買い物を終え店を出ても、頭の中でグルグルこの歌が回っている。シヌログが終わるまで私の頭の中ではずーっとこの歌が回っている。

ナビ・デ・セブ第3号[Navi de Cebu Vol. 3]より

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