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セブから行くシキホール島

エメラルドグリーンの海、ホタルが飛び交う自然いっぱいの島NCebuVol2-siquijor-03

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「火の島」シキホール 

   セブ島の南の海に浮かぶシキホール島は、かつて「火の島」と呼ばれていた。この火の正体は、幻想的に闇夜を照らす「ホタルの木」だった。かつてこの島の山には巨大な原生林が育ち、そこには無数の蛍が棲んでおり、夜になると天然電飾のように光を放った。地元の人たちはホタルが集まる木を「精霊が宿る木」と信じていたという。うっすらと輝く島を沖合いから見たスペイン人は、この神々しい島を「火の島」と呼んだ。      2005年からこの島で小さなコテージを経営している原田淑人さんは数年前、コテージから20分のところに、ホタルが群がるポイントを数カ所見つけた。原田さん名づけて「ホタル街道」。原田さんは時々、宿泊客をこのホタルの木に案内する。日本では5月下旬や6月初めにしかいないホタルが、ここ常夏のフィリピンでは1年中、クリスマスや正月でも見られる。「この神秘の島シキホール島がホタルの島として、いつまでも残ってほしいと願ってます。美しい自然と人情味がまだ残っているシキホールへ、ぜひいちど遊びに来てください」。

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「魔法使いの島」?
   この島には今でも、村人の病気を治すという民間治療師がたくさん住んでいる。呪(まじ)ないや薬草を処方したり、小石などの小道具を使って体内から悪い物質を取り出し、体を軽くしてくれるという。医者が少ないフィリピンの村では今も「ヒーロット」または、「フェイス・ヒーラー」と呼ばれ呪術医がいるが、シキホールにはこうした治療師が少なくとも数十人いると言われている。このため今でも「シキホールに行ったら呪いをかけられる」、「シキホールは魔法使いの島」と信じている人もいるくらいだ。この呪術体験が今、観光客の人気を集めている。右ページで紹介するコップの水とストローを使って行う不思議な治療法「ボロボロ」がその中でも代表的なものだ。

フィリピン最古の修道院
   島には古い教会と修道院がたくさん残っている。南部のラシ町にあるラシ修道院はフィリピンで最古と言われ、約7年を費やし19世紀末に完成したとされている。湿気やシロアリ被害を防ぐため1階が珊瑚石灰岩の石造で2階が木造だ。この修道院は1978年、フィリピン歴史委員会から「歴史建造物」の指定を受けた。その特徴は床板の張り合わせにある。幅広の板を使わず、色の違う狭い板を中央に向かって斜めに組み合わせる「矢はず模様」と呼ばれるもので、隣接のラシ教会も同様の造りになっている。島の中心部、シキホール町の教会は聖アウグスチノ修道会によって島で最初に建てられたものだ。教会から20メートルほど離れた場所には4層のがっしりした鐘楼が立っている。シキホール島はビサヤ地方の南にありミンダナオ島に距離的に近いため、海賊やイスラム勢の襲撃に備えて住民に敵の来襲を知らせるやぐらとして、この鐘楼は軍事的な役割も担ったようだ。 

 

これがコンチンおばあさんの「ボロボロ」だ病気が治る?水が濁ってくる不思議?

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   シキホールで有名な「ボロボロ」の民間治療師、コンチンおばあさんは島南西部のサンフアン町から山に坂道を上った小高い場所に住んでいる。ボロボロは、コップ中に水と直径1センチ程度の黒くて丸い石ころを入れ、25センチ程度の竹のストローで息を吹き込むとだんだんと水がだんだん白濁し、時には沈殿物も生じて、それで病気が治るという不思議な治療法である。水にもストローにも仕掛けはない。首筋、背中、腰と、触れない程度にコップを近づけ、ストローでブルブルとしながら移動させるだけである。5分もたつと水が濁ってくる。これを3回くらい繰り返すと次第に水が濁らなくなる。最後に仕上げとして後頭部のあたりにフーッと息を吹きかけておしまいだ。施術を受けている本人は痛くも痒くもなく、終わったら身体が軽くなる感じという。
   コンチンおばあさんは1925年の生まれ。40歳を過ぎた頃、目の前に突然サントニーニョ(幼きイエス)が現れ、村人に病気の治療を施すよう伝え、病気を治す不思議な力と黒い石ころを授けたという。コップの黒い石はそのときのものだ。
   さっそくボロボロを拝見。髪の毛を後できちんと束ねたコンチンおばあさんは施術を始める前にまず、小瓶に入った液体を指で喉や胸のあたりにつける。瓶には木の根っこのようなものが入っている。それから20分間ほど、ボロボロを行うのだ。部屋のすぐ隣では大音響で男女がカラオケをやっているが、おばあさんは全く気にしない。この場所に案内してくれたトライシクルのドライバーによると、歌っているのは順番待ちの人らしい。
   立て続けに2,3人の施術が終わった後、おばあさんは疲れたように竹製のソファに黙って腰をかけた。話しかけてもにっこりとうなずくだけ。若い頃、村人の病気を治すようサントニーニョの啓示を受けたというコンチンおばあさんに、神懸ったような雰囲気やおどろおどろしい仕草はない。噂に聞いていた「シキホール島の魔法使い」は、村人に治療を施す、物静かで優しそうな老女だった。
   シキホールでは毎年、聖週間の聖土曜日の午前中に民間治療師たちがあつまり、ロウソクに薬草の灰、墓地の砂などを入れて大釜で煮込み特別の薬の調合をして希望者に分けている。数類の薬草をブレンドした「ほれ薬」もあるらしい。飲みだして3日目に恋人が見つかり、この島の山上に住みついてしまったという人もいるくらいだ。ほれ薬は数百ペソで、島内のどこででも買うことができる。

満天の星を眺めながら…シキホール島
   2009年にロンリープラネットのフィリピン版にシキホール島が紹介されてからヨーロッパからの観光客も増えてきた。ダイビングやスノーケリング、ボロボロや呪術医の体験などを気ままに楽しむ。日本でもテレビ番組で紹介されたこともあって、近年は日本人の「団塊の世代」の退職者も目立つようになった。
   コンビニもカラオケもガソリンスタンドもなく、「何でもありの国フィリピン」で「何もないことがウリの島」、シキホール……。満天の星を眺めながら、越し方行く末に思いを回らしながらの読書三昧を楽しみたい人、ゆっくりと大自然の風に吹かれて珊瑚礁の海や山に遊びたい人、そうした人たちが求めるリゾートアイランド、それが「火の島」シキホールだ。

 

ナビ・セブ第2号[Navi Cebu Vol.2]より

 

セブからの交通アクセス
① 航空路: マニラからでもセブからでも、まずはネグロス島のドゥマゲテ空港に入る。そこからシキホール島までは海路約1時間と問題ない。又はマクタン国際空港の「セブ・トップ」の「セスナ・チャーター飛行便」(セブ―シキホール飛行場直行、 40分)の利用を考えるとよい 。
航空会社セブ・トップ :  携帯0929-285-6246(櫻井)
② 海路: セブ港から高速船「オーシャンジェット」などで約5時間。
③ 陸路: エヤコンバスでセブ市内から約4時間半でフェリーを経てドゥマゲテに到着し、そこから海路シキホールへ1時間で渡る。
*本格的な観光地として開発されるには、旅行代理店とローカル船会社が提携して新しくオーシャンジェットをセブ港からシキホール港まで直行させ、最低週数回の往復運行便をスタートさせることが緊急課題だ。(編集部)

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