比軍隊式の食べ方「ブードル・ファイト」が米国からセブに逆上陸して人気!
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テーブルの向こうからこちらまで、ながーく敷かれたバナナの葉っぱ。その上に肉から魚、貝、カニ、エビ、野菜、ごはん、スープ、シチューまでずらりと満艦飾(まんかんしょく)のように賑々しく料理が並ぶ。これをスプーンもフォークもナイフも使わず、すべて手づかみで口へ運ぶ。スープを飲むのもスプーンは使わない。
「きたな~い。いやだぁ」なんて思うなかれ。テーブルの両側には大ジョッキに入れた水が用意されている。これで食べる前に手を洗う。食べた後も、食べる合間にも手を洗う。ニューヨークで潔癖症のアメリカ人が躊躇してフォークとスプーンをくれ、と言ったが、同僚から勧められて、手で食べてみたら、「自分の手でちぎって、つかんで、口へ運ぶと料理はこんなにも、おいしいかったのか」と驚き、熱烈なリピーターになったそうだ。
ブードル・スタイルはフィリピンの陸軍士官学校で始まった伝統的な軍隊方式の食べ方。軍の階級に関係なく同じメシを食べることで信頼と同士愛が生まれた。マンハッタンでフィリピン人起業家が開店したブードル・レストランの名前は「ジープニー」。セブのアヤラ・センター内に逆上陸した店は「シーフード・アイランド(SEAFOOD ISLAND)」。5人から7人を対象にしたメニューが1,100ペソから1,680ペソで楽しめる。1人当たり200ペソ前後とお値段も手ごろだ。もちろん1人や少人数で行って、アラカルトでオーダーすることもできる。会社のみんなで行けば上司と部下の意思疎通もよくなりそうだし、「兵隊さんはこんな食べ方をして国を守ってくれているんだ」と感謝の気持ちが湧くかもしれない。お薦めの店、お薦めの料理である。
(マニラ新聞セブ支局 麻生雍一郎)
ナビ・セブ第11号[Navi Cebu Vol.11]より
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