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セブ庶民の足、日本の軽トラを改造した!!「モルティカブ」

慣れればとても便利な乗り物、なのだけど………       by ジャピーナッツ

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   公共の交通機関がないセブで庶民の足となるのがトライシクルやジープニーである。ジープニーと同じようなものだが、小型のモルティカブと呼ばれる軽トラの乗合バスもある。自家用車を持っていない私はもっぱら移動はこれらを使っている。乗り慣れればとても便利な乗り物である。現在、セブでは最低料金8ペソ。これで5キロまで行け、あとは1キロ毎に1ペソの追加となる。だからといって本当に距離を測っているのかは疑問であるが、どこからどこまでならいくら、というようにだいたい決まっているらしい。が、これが運転手によってちがう場合がある。私が利用する区間はまさに日によってちがう。ちがいは1ペソだがどちらが正しいのか未だにわからないので黙って運転手に従っている。たまにこの1ペソの差をものすごく怒っている乗客もいる。かくいう私も以前は怒り狂っていたが毎日乗っていると運転手によって認識している料金がちがうのだからしょうがない、と思うようになった。この国では諦めることで楽になれることがたくさんある。
   私が乗るのは大抵モルティカブである。朝は運転手の後ろの出入口から一番奥に座る。でもみんな降りるのに楽な出入り口近くに座りたがる。出入り口に近い人が降りるとみんな一斉に出入口側に詰めていく。なので後から乗る客は奥に座らなくてはならない。狭い車内を奥まで行くのは結構たいへんなことであったりする。そんなあまり好まれない奥の席になぜわざわざ座るのかというと、朝、出入り口付近は日が当たりとても暑いから。もっと言えば運転手側か助手席側かも重要である。常にどちらかに日が当たるというわけではないが、日が当たるにしても時間が短いほうがいいし、渋滞し長い間動かないところで日に当たる席は避けたい。
   朝はもう一つ気を付けたいのが、隣に座る人である。髪の長い女性の隣に座ると風で髪の毛が舞い上がり、私の顔に当たりとても不快である。朝だとほとんどの人は濡れ髪である。これが一層、頭に来る。長い髪でモルティカブに乗るなら髪を結べよ、といつも文句を言いたいのをひたすら我慢している。あと、音楽を大音量で聞く人。運転手がBGMとして流しているのではなく、イヤホンから音が漏れているわけでもなく、携帯電話のラジオをイヤホンなしに個人で聴いているのである。最初に見たときには信じられない光景であったが、これが結構な頻度で見かける。こういう人たちは大抵、自らの音楽にリズムを取ったり、一緒に歌ったりもしている。頼むからイヤホンで聴いてくれよ、とこれまた文句を言いたいのを我慢している。濡れ髪にしても音楽にしても私は文句を言いたくてたまらないが、周りの人たちを見る限り、気にしているような人はいない。なので、このようなことはフィリピンでは当たり前のことなのかと思っていた。何かの折に、この手のモルティカブでよくある話をフィリピン人とした時、彼らも「ああ、あれは頭に来るよね~!」と同意していたから驚いた。彼らは更に頭に来ることとして、乗客同士が大きな声で話すことや運転手が乗客をいっぱいにしようと長いあいだ同じところで客待ちをしていることも挙げていた。私はというと、そんなことは別に気にもしなかったので、逆に「へぇ。」と感心してしまった。
   さて夕方以降、モルティカブに乗る場合、運転手の後ろ席は座らない方がいい。なぜなら足元がとても熱いから。1日中おそらく積載重量を超えて走っている車のエンジンは恐ろしいくらいに熱くなっている。ちょうどエンジンは運転席の後ろにあり、私は帰りは1時間半も乗っていなければならないのでこれは灼熱地獄である。かといって出入り口付近に乗ってしまうとお金を払うのが大変である。料金は目的地が近くなったら払う方がいいというのが乗客の常識である。なぜなら途中でパンクや故障などしたらそのまま払った代金は返してくれない場合もあるからだ。言えば返してくれるのだろうが、小銭でヤンヤいうのも何だかこの頃じゃ恥ずかしいので、降りる近くになるまで、料金を払うのを我慢するのである。しかし、座席の真ん中付近に座るが、出入り口に近い人たちが降りていってしまうと、奥に座っている人がお尻をジリジリとずらし幅寄せしてくる。本当はその場から動きたくないのだけど、そういう無言のプレッシャーに負けて、私もジリジリと出入り口の方に詰める。するといつの間にか、出入り口付近に座っていることも少なくない。奥に人がいれば、料金をリレーのように渡してもらえるが、奥には誰もおらず、運転席にはまったく手が届かない、なんてことになれば、またジリジリと運転席近くまで行き、料金を渡さなければならない。このタイミングが難しく、おちおち居眠りもしていられないのである。我ながらどうでもいいと思う時もあるが、これがうまいタイミングで払えた時には少しばかりの達成感があったりする。しかしそんな思いまでして、ちょうどいいタイミングで料金を支払い、後は降りるだけと思っていたら、最後の最後に一番入口に座っていたオバチャンが降りるときに、「これ、お願い!」と料金を渡され呆然とすることがある。そしてオバチャンのためにまたジリジリして運転席に料金を払いにいく。露骨に迷惑な顔をして舌打ちしながら…どこの国でもオバチャンは強い。(どっちもね。)

ナビ・セブ第5号[Navi Cebu Vol.5]より

ジャピーナッツの自己紹介
1999年1月に初来比。半年後に移住し2000年にフィリピン人夫と結婚し一族に囲まれたコミュニティーで生活をしている。高校生の頃からフィリピン人に間違われ、日本だけではなく世界中どこを旅してもフィリピン人に間違われていたので、フィリピンに来たことはおそらく運命であったと今は思っている。フィリピン人からは「日本語、うまいね。」と根本的な間違いをされるほど溶け込んでいる、と自負しているアラフォー女子。
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