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■ 接客女性の出勤後を追う ■

酒を飲んで仲間と発散、教会では信仰深い一面も

接客女性の出勤後を追う
   夜の繁華街で日本人男性らの接客をこなす若いフィリピン人女性たち。客の前では笑顔を振りまいたり酒一杯をねだったりしているが、時には嫌な客の相手もさせられ、指名客が付かない日が続けば経営者からお叱りを受けることもある。そんな彼女らだが、夜勤を終えて店を出ると酒を飲んで発散し、週1回は明け方近くに教会に通うなど信仰心深い一面も見せる。
   首都圏マカティ市のカラオケ店が建ち並ぶ「リトル東京」周辺。それまでにぎわっていた店のネオンが次々と消え始める午前2時過ぎ、夜勤を終えたカラオケ店の女性たちは、オレンジ色の眩しいライトに包まれた一軒の飲食店「バンカム(Bunchums)」へと足を運ぶ。
 「仕事が終わってお腹がすくとよくここに来る。値段が安いからね」と話すカレンさん(仮名、27歳)は同じ店で働く女性2人と一緒にビールを飲んで談笑していた。周囲を見回すといつの間にか、カラオケ店での仕事を終えて来たとみられる女性たちで席が埋まっていた。
   カレンさんは今の店に勤めて2年になるというベテランだが「客からホテルに来いと電話で催促され続け、しつこい。胸を触ってくる客もいるし、大変ですよ。でも仕事だからしょうがない」と日本語と英語混じりで語ってくれた。
  「バンカム」は1983年に開店し、当初は日本人駐在員らを対象にしたコーヒー専門店だった。カラオケ店の女性たちが集まり始めたのは今から約7年前。周辺に人気の飲食店が建ち並んだため、店側が経営方針を変え、フィリピン人を対象に値段を下げ、営業時間も午後5時?午前5時までの夜型に変更したためだった。
   それからというもの、カラオケ店が終了する午前2時過ぎになると、Tシャツに短パン姿の女性たちがぞろぞろと群れを成して歩き、この店へとやって来る。パサイ通り方面からタクシーに乗って目指してくる女性たちもいるほどだ。
   多数の店から女性たちが集まるため、「バンカム」はちょっとした情報交換の場にもなっているという。「日本人男性客が浮気者かどうか」、「どこの店が繁盛しているか」「GROを募集しているかどうか」などのネタや、客の悪口が飛び出るなど本音トークも繰り広げられている。
   一方、毎週水曜日、日曜日になると彼女たちはまた別の顔を見せる。午前2時半ごろの首都圏パラニャーケ市バクララン教会では、派手な格好をしたカラオケ店の女性たちの群れが続々とやって来る。
   教会内には路上生活者とみられる老若男女が長いいすの両端にもたれて眠っている。露出度の高い服を着たカラオケの女性たちは、ひざまずいて両手を組み合わせ、目を閉じてじっと祈りを捧げている。広い教会内には、虫の音が聞こえる以外は静けさに包まれている。
   「基本的に毎週水曜日は仕事が終わると教会にきているよ。店があるけど、酒を飲んで酔った状態では教会に来ない。神様に対して失礼だから」と語るジェシーさん(仮名、23歳)は、マニラ市マラテにあるカラオケ店で働く同僚ら4人と一緒だった。
 教会を出ると外にある聖母マリアの銅像に手をあてて祈り、水が流れ出る近くの小さな岩に向かって「さい銭」を投げ入れる。
   キリスト教で神聖な数字と言われる「7」にちなんで7ペソを投げ入れた女性(19)は「願い事は秘密だよ」と笑い、友達5人と共に教会を後にした。
   祈りを捧げた後は買い物の時間。教会周辺に立ち並ぶ露店は彼女たちにとって勤務中に身につける衣装の調達先にもなっている。シースルーのドレスやビキニなど奇抜な衣装が店内を彩る。店の従業員によると、タイのバンコクからすべて輸入しているのだという。価格は300ペソ前後と手頃だ。
   今の店で働いて8カ月になるというマリアさん(仮名、21歳)は、黄緑色のドレスを220ペソで買った。「黄緑は木曜日に着る色。デザインがかわいいからこれに決めた」と、帰宅の途に着いた。
   まだ買い物が終わっていない女性たちは店から店へと移っていく。海賊版CDを販売する露店からはロック調の音楽が大音量で流れ、時計は午前4時半を指していた。マニラの夜はまだ明けない。
   お店の衣装はここバクラランマーケットで。シースルーのドレスやビキニなど奇抜な衣装が店内を彩る聖母マリアの銅像に手をあてて祈り、「さい銭」を投げ入れる午前3時のバクララン教会。長椅子にもたれて寝入る路上生活者が多い

[Navi Karaoke Vol.1]

 

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