リゾートアイランド・セブのこだわり生活情報誌
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台風ヨランダの襲来から8カ月

被災地レイテを人道支援
自衛隊医療チームに同行取材

セブのボランティアも自衛隊に合流

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   台風ヨランダ(30号)が襲来してから8カ月が経過した7月、日本の自衛隊の活動を取材するため、レイテ州タクロバン市入りした。米海軍が主導する人道支援訓練
「パシフィック・パートナーシップ」の一環で7月4日、米豪両軍と共にタクロバン市に到着した日本の自衛隊員ら約180人に同行取材するためだ。マニラ新聞セブ支局の担当記者として、レイテで取材をするのは被災から2度目となる。自衛隊に同行した2週間を振り返る。

  DSC 3697 海上自衛隊の輸送艦「くにさき」(9900トン)に乗った隊員約150人はタクロバン市沖に、ホバークラフト型揚陸艇で同市海岸に上陸した。航空自衛隊のCー1輸送機で現地入りしていた自衛隊の医療チームは、陸海空自衛隊医官や看護官19人と特定非営利活動法人「国際緊急援助・衛生支援機構」の6人で構成されていた。医療チームはタクロバン市沖に停泊していた「くにさき」を拠点として15日まで、バランガイ(最小行政区)の医療センターでの支援活動を行ったほか、医療技術指導と情報交換を目的としたシンポジウムも開催した。また輸送艦乗組員の一部が中心となり、市内の小学校で書道やけん玉、剣道教室など文化交流を行った。

輸送艦「くにさき」の乗員約30人が児童と交流したのは市内のサンフェルナンド小学校。日本語教室や剣道などを通じて自衛隊員に折り紙を教わったエイプリル・ジェネオちゃん(8)は「折り紙は楽しい。もっと折り方を教えてほしい」と満面の笑みを見せていた。
 同市バランガイ(最小行政区)88で開かれた親善バスケット試合も印象に残っている。自衛隊は比の自治体関係者チームと対戦。試合は64対37で、自衛隊が敗れたが、会場に集まった被災者ら約200人が必死でプレーする自衛隊員らに声援を送っていた。負けていたこともあってか、自衛隊チームが1点入れるたびに会場から大きな歓声が上がった。
 初めて被災地入りしたときは台風襲来から約1カ月しか経過していない時期で、水も食料もなく、自衛隊に食事を分けてもらって過ごした。2週間にわたった今回の取材では、全日程ホテルに滞在、食事もレストランで食べることができ、町の息吹が感じられた。でも、物価はセブ市内よりも2割から3割高い。ガソリンはセブ市内よりも10ペソ割高だった。

DSC 3508フィ リピン政府は防災の観点から海岸50メートルを居住禁止区域に設定する方針を打ち出している。しかし、ふと海岸線を眺めると、多くの掘っ立て小屋がすでに 立ち並んでいる。「あそこにしか、行くところがないんだなあ」……。人の営みが戻ってきていると感じる一方で、破壊された家屋の再建などはまったく進んで おらず、被災地の完全復興への道のりは、相当に長く険しいものになると感じた。

今野喜六 (マニラ新聞セブ支局)

 

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