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セブ「日本人若者の群れ」

おか・あきら 「( 新日系人ネットワーク(SNN)」理事長、日刊マニラ新聞セブ支局長)

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   30年前、セブ・マクタン輸出加工区にNEC、ペンタックス、太陽誘電などの日本の上場企業グループが続々と進出し始めたとき、セブ経済界では「セブーム到来」と言われた。 

   最近、セブ都市圏では、マニラ首都圏と同様に、20階以上の高層ビルが立ち並び、不動産バブルまがいの好景気を謳歌(おうか)している。
これを支えているのは、年間200億ドルを超えるOFW(フィリピン人海外就労者)の外貨送金なのだ。加えて、簿外の外貨収入が「裏経済」を支え、実質の国内総生産(GDP)は意外な高い数字になるというから、驚きだ。

 

「セブーム」再び
   数年前から、セブでは若い韓国人学生らを対象とした寄宿舎付きの「英会話学校」がブームになっている。学費の安さとマンツーマンの充実したカリキュラムが売りだ。昨年からは、日本人の英語留学も本格化してきた。消息筋によると、若い日本人の英語留学生は、今年の夏休みには千五百人を超えて、英会話学校数も26校になるという。これらの従来の学校とは別に、日本の大手企業がインターネットのスカイプを使う英語教室も開いた。
   今や、昔から住む年配の退職者、一匹オオカミ的な零細企業家、ジャパ行きさん追っかけ組だけでなく、20歳代の学生や若者が急増し始めたのだ。さらに、日本や日本人への評価が高まるにつれて、若いフィリピン人の間で日本語を学んで、日本企業への就職を意識する学生が増えている。 
   このため、日本の「国際交流基金日本文化センター」は、セブ・マクタン輸出加工区内のペンタックス・リコー社カメラ工場や、セブ島西海岸沿いにある常石造船所のパランバン工場へドンカルロス高校の生徒30人を招いて、日本企業や日本語への親近感を高める努力を始めた。

BPO産業
   英語留学に加えて、コンピューターを駆使する日本人青年技術者が起業したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業が急成長し始めている。セブには日本人のソフト・エンジニアがすでに、200人もいる。日本人にはまだ、なじみが薄い「BPO」という言葉は「コールセンター」を含むと言えば、何となく分かっていただけると思う。フィリピンでのBPOビジネスの売り上げは110億ドルにも達し、OFWの外貨送金200億ドルに次ぐ第二の産業なのだ。この仕事を受託する企業は、英語圏で賃金が安いフィリピンとインドに多い。日本勢も、そういう国に外注したいのだが「英語の壁」であきらめていた会社が多かった。
   だが、ここにきて、日本の若いエンジニアがフィリピンに自ら出向いて、BPOを起業し、賃金水準の低いフィリピン人を育てようとしているのだ。私が若い頃、焼け跡で創業したのと似ている。やはり、日本人は「やるねー」といった感覚を思い起こす。 
   セブ都市圏のセブ、マンダウエ、ラプラプ、タリサイの各市とタランバン区は、青いサンゴ礁の海と、スキューバダイビングで知られる観光の島から、明るい未来の日本、韓国、フィリピンの若者が闊歩(かっぽ)する「風の吹くITパーク都市」へと、変貌しつつある。

ナビ・デ・セブ第3号[Navi de Cebu Vol. 3]より

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