リゾートアイランド・セブのこだわり生活情報誌
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取材ノート [2] 「人間の住む世界にもどってきた」 By: 麻生雍一郎

人間の住む世界にもどってきた--。セブで暮らし始めての実感だ。不自由で、不便。これが人間本来の生活だ。日本はとにかく便利すぎる。スイッチひとつで電気、ガスがつく。蛇口をひねれば水が出る。私が昨年、引っ越したアパートなどボタンを押せば風呂まで自動沸かし。「お風呂が沸きました」と自動音声が知らせる。
 こんな暮らしをしていて、いいのか。慣れて当たり前になると、とことん堕落するぞ。心の声がそうつぶやいた。そこへセブでの仕事の話が飛び込んできた。いま、私は「三丁目の夕日」の世界を通って帰宅する。路地では大人が屋台を出す。前で子供が走り回る。ボールを蹴る男の子、幼ない子の世話をする女の子。その数が実に多い。人間だけではない。犬と猫、ニワトリまでも路地を自由に走り回っている。
 借りたアパートはガス台はあるが、換気扇はない。シャワーは出るが、ちょろちょろだ。エアコンの設置を頼んだら、明日午後4時に行って、取り付ける、という。仕事を中断して帰り、業者を待った。5時半になっても来ない。「どうなっているんだ」と電話をした。「モノが届かない。明日の朝、行くよ」との返事。おわびの言葉はない。翌朝は来て、取り付けた。
 すべてが時間通りに動く日本。電車が5分遅れたといっておわびのアナウンスが流れる日本。自動化された世界の例外国から、世界標準のフツーの国に来た。不便さと不自由さの中で暮らすと工夫と知恵がつく。毎日が楽しい。(雍)

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