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日本人が巻き込まれやすいと思われる典型的な窃盗や強盗事件を紹介

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   フィリピンを訪れる日本人観光客は月間約3万人ほどで、年間では40万人近いと言われている。ここ2-3年は、日本人観光客は減少傾向にあるとはいえ、依然、韓国人やフィリピン系米国人に次いで3番目に多い。また、日系企業の駐在員や、マニラやセブ、ダバオなど主要都市に限らずフィリピン全土に滞在する日本人永住者(退職者を含む)も少なくない。しかし、同時に、フィリピンで観光したり、生活する日本人が犯罪に巻き込まれることも多い。特に窃盗や強盗事件は後を絶たないと言ってよいだろう。これらの犯罪事件を完全に避けることはもちろん不可能だが、過去の事件を教訓にして、普段から細心の注意を払えば、被害に遭う確率もぐっと少なくなると思われる。そこで、今回は、2008年1月から9月末までにマニラ新聞に掲載された記事を参考に、日本人が巻き込まれやすいと思われる典型的な窃盗や強盗事件を紹介してみたい。

▶ やはり多い置き引き、スリ被害
日本でも欧米でもどこでも一緒だと思われるが、やはり置き引きやスリ被害がフィリピンでも多い。人ごみの中でポケットやバッグから貴重品がすられないようズボンの前ポケットに財布を入れたり、胸のあたりでバッグを抱えるなど、常に注意を払いたい。高級レストランやコーヒーショップ店の中で窓際の席に腰掛けていたところ、外から知らない人が窓ガラスをたたくので視線を移すと、すでに手元に置いていたバッグが店内の何者かに盗まれていた、という話をよく聞く。また、小銭をばら撒いたり、エスカレーターで倒れるなど派手な手口で相手の注意を引いておいて、貴重品を奪うスリ集団も多いようだ。たとえば、9月17日付けマニラ新聞記事では次のような事件を報じている。
   マカティ市内のモールで日本人男性がエスカレータに乗っていたところ、近くにいたフィリピン人女性が倒れ掛かってきたために手を貸してあげた。その後、エスカレータを降りるとズボンのポケットに入れていた携帯電話がなくなっているのに気が付いたという。
   女性を含めたスリ集団による被害はショッピングモールだけでなく、路上でも多い。同じ日付のマニラ新聞では日本人ではないが別の被害を紹介している。
   マカティ市サルセドビレッジのバレロ通りの歩道でタバコを吸っていた米国人男性は、車に乗った比人男性から窓越しに「君の車か」と声を掛けられた。男性は車を持っていなかったため不審に思ったが、比人男性が指さした方向に目をやった後、視線を足下に戻すと置いてあったはずのかばんがなくなっていた。男性は、近くにいた通行人に比人女性3人がかばんを取って走って逃げたと教えられたという。かばんにはノート型パソコンや銀行の小切手帖、書類などが入っていた。
   また、今年8月にはボランティアのために来比していた日本人男子学生がジプニー乗車中に同様の被害に会っている。
   ケソン市カラヤアン通りで男子学生がジプニーに乗っていたところ、前方に座っていた男が一ペソ硬貨4枚を足元に落としたため拾ってあげた。男がジプニーを降りてから、大学生はズボンのポケットに入れた現金や学生証などが入った財布がなくなっているのに気が付いたという。国家警察では3人から4人のグループで同様の手口でスリを繰り返す犯罪が頻発しているとして注意を呼びかけている。
   これらは日本人の親切心を逆手に取ったような事件でもあり、許しがたい気もするが、やはり、普段から財布や携帯電話など貴重品を入れる場所には十分注意する必要があるだろう。

▶ 後を絶たない睡眠薬強盗
   睡眠薬強盗も後を絶たない。よくあるケースとしては、1人で旅行中の日本人男性がマニラ市イントラムロスなどを観光中、ガイドをしてあげると比人女性などから声を掛けられて意気投合し、その後、招待された民家でビールなどを飲んで眠らされ被害に会うというパターン。しかし、8月14日付けのマニラ新聞記事ではフィリピンに駐在する日系企業幹部も同様の被害を受けている。
   日系企業幹部の日本人男性は、マカティ市内の高級ホテルのレストランにいた時、比人女性2人から声を掛けられた。女性たちに誘われてパシッグ市内の民家に行き、そこで別の女性を紹介されて彼女と酒を飲みだしたところ、そのまま眠ってしまった。翌朝、日本人男性が目を覚ますと、同じベッドに女性も眠っていた。そこへ女性の親戚と母親と称する比人男女が部屋に現れ、日本人男性に「責任を取れ、金を払え」と現金35万ペソの支払いを求めた。
   結局、この事件では、日本人男性は現金の持ち合わせがなかったため、大手薬局チェーンの商品券での支払いを約束するなどして現場から逃れ、警察に通報したために被害は免れた。親切そうなフィリピン人に誘われて、ついつい普段の警戒心が薄れてしまうこともあるかもしれないが、やはり、初対面の人の民家までついて行くのはかなり危険な行為と認識したい。

▶ 後を絶たない睡眠薬強盗
   睡眠薬強盗も後を絶たない。よくあるケースとしては、1人で旅行中の日本人男性がマニラ市イントラムロスなどを観光中、ガイドをしてあげると比人女性などから声を掛けられて意気投合し、その後、招待された民家でビールなどを飲んで眠らされ被害に会うというパターン。しかし、8月14日付けのマニラ新聞記事ではフィリピンに駐在する日系企業幹部も同様の被害を受けている。
   日系企業幹部の日本人男性は、マカティ市内の高級ホテルのレストランにいた時、比人女性2人から声を掛けられた。女性たちに誘われてパシッグ市内の民家に行き、そこで別の女性を紹介されて彼女と酒を飲みだしたところ、そのまま眠ってしまった。翌朝、日本人男性が目を覚ますと、同じベッドに女性も眠っていた。そこへ女性の親戚と母親と称する比人男女が部屋に現れ、日本人男性に「責任を取れ、金を払え」と現金35万ペソの支払いを求めた。
   結局、この事件では、日本人男性は現金の持ち合わせがなかったため、大手薬局チェーンの商品券での支払いを約束するなどして現場から逃れ、警察に通報したために被害は免れた。親切そうなフィリピン人に誘われて、ついつい普段の警戒心が薄れてしまうこともあるかもしれないが、やはり、初対面の人の民家までついて行くのはかなり危険な行為と認識したい。

▶ 出迎え強盗も健在
   マニラ空港に到着した直後、市内に向かうタクシーなどの中で強盗被害に会う、いわゆる「出迎え強盗」もなくならない。今年1月には日本人男性が知人の比人女性と空港からタクシーでパサイ市内のホテルに向かう途中で、3人組の男に現金50万円などを盗まれただけでなく、顔面を拳銃で撃たれて重傷を負うという次のような事件も起きている。
   午後5時半すぎに台北経由の中華航空でマニラ空港第1ターミナルに到着した日本人男性は知人の比人女性と落ち合い、そのまま約100メートル離れた場所で客待ちしていたタクシーに乗り込んだ。タクシー運転手は「渋滞がひどい」と迂回を繰り返し、30分ほど走行したあと、ある住宅地の狭い路地に入った。そこで低速で運転している時に1人の男が助手席に、2人の男が後部座席にそれぞれいきなり乗り込んできて、かばんを奪おうとした。日本人男性が「金はやる。でも旅券だけは返してくれ」と日本語で言ったが相手が理解できなかった。比人女性が「通訳するから待って」というと女性は1人の男から平手打ちされ、助手席の男が日本人男性の顔面を銃撃した。日本人男性はそのままタクシーでマカティ市の病院に連れて行かれたが、運転手はすぐに姿をくらましたという。
   空港から市内に向かう途中だけでなく、逆に、市内から空港へ向かう途中で被害に会う「見送り強盗」も最近、発生している。8月26日付けマニラ新聞によると、在比歴11年という日本人長期滞在者が思わぬ形で被害を受けていた。
   カビテ州シラン町在住の日本人男性がパラニャーケ市内のショッピングモール「コースタルモール」付近で客待ちしていたタクシーに乗り込み、マニラ空港に行くよう指示した。タクシーが同空港方面に向かう道路からそれて右折したとたん、男性3人組が乗り込んできた。3人組は後部座席にいた日本人男性の脇腹に拳銃を突きつけ、顔を伏せさせたまま、人気のない近くの埋立地までタクシーを走らせた。男性は現金約6万円や旅券、航空券、カメラ、携帯電話などを奪われて、そのまま埋立地で車外に置き去りにされたという。
   これらの被害状況を見ると、「出迎え強盗」にしても「見送り強盗」にしても、いずれもタクシー運転手が共謀していることは明らかだろう。やはり、空港専用タクシーや大手タクシー会社の車両を選ぶなど、普段からタクシーの選択にも注意したいものだ。

▶ 成りすまし泥棒に注意
   最近、増えてきているのがこの「成りすまし泥棒」ではないだろうか。特に交通整理や警戒体制を担っている警官になりすまし、タクシーの乗客や車両の運転手から金品を巻き上げる事件が多発している。フィリピン人の被害も多発しているが、5月13日付けマニラ新聞の記事によると、タクシーに乗っていた日本人男性観光客2人が警官姿の男性2人組に止められ、財布から現金6万円ほどを抜き取られるという事件が発生している。
   パサイ市ロハス通り沿いを日本人観光客2人がタクシーに乗っていたところ、警官の制服を着た男と私服姿の男の2人組に車を止められた。「旅券と財布を出しなさい」と2人組から言われた日本人2人がそれぞれ旅券と財布を渡したところ、2人組みはそのままタクシーの後方部に回った。その後、2人組は財布と旅券を返し、タクシー運転手にそのまま行って良いと合図した。タクシーが走り出してから財布を確認したところ、2人の財布から合計6万3,000円の現金がなくなっていたという。2人はすぐに国家警察パサイ署に被害を届けた。パサイ市にあるフィリピン文化センター(CCP)付近のロハス通り沿いでは警察官に成りすました男から同様の被害にあったという、タクシー乗客の韓国人や中国人の届けも出されており、警察では同一グループの犯行とみている。
   泥棒が成りすますのは「警官」だけではないようだ。最近、タギッグ市内でも「乳母(フィリピン語で「ヤヤ」)」に成りすまして誕生日パーティーに紛れ込んだフィリピン人女性にハンドバッグを盗まれた日本人女性の被害も報告されている。マニラ新聞の記事によると、被害は8月30日に同市フォートボニファシオのショップングモール内の高級玩具店で起きている。
   日本人女性は知り合いの在留邦人の母子ら約35人と一緒に友人の子供の誕生パーティーに出席していた。パーティー開始から約10分後に、肩に白いタオルを掛けた白シャツにジーパン姿の40歳代の比人女性が会場に現れた。被害者を含めた一部参加者から「見たことのないメード」と異変にきずいた人も出たが、本物の乳母から「あなたはどの子を世話しているの」と聞かれ「あそこの人」と平然と答えるなどしていたため、あえて身元を尋ねるまでいなかったという。そのうち10分ほどすると被害女性は現金やビデオカメラなどが入ったバッグがなくなっていることに気が付いたという。店には警備員もいたが比人女性の不審な行動に気が付かなかったという。
   警官に成りすました強盗による被害はフィリピン人にも広がっており、地元新聞でもよく報道されている。相手が警官であってもすぐに要求に応じて、貴重品などを預けないことが大切だと思われる。

いかさま詐欺被害にも注意
   このいかさま詐欺もフィリピンだけでなく世界中で被害が報告されている。フィリピンでは日本人が関与したいかさま詐欺が毎年2、3件はニュースになっているだろうか。9月13日付けマニラ新聞でも、ビサヤ地方セブ市で日本人男性が総額585万円を巻き上げられるという「大がかりな」事件が起きている。
   短期語学留学のためセブ市に来ていた日本人男性は、7月中旬に同市内の商業施設で比人男性から「そのサンダルはどこで買ったのか」と英語で話しかけられた。男性から「妹が看護士の研修で日本に行くから、世話して欲しい」と頼まれ同行し、そのいとこという比人女性2人を紹介された。彼女たちから誘われ、民家にタクシーで到着すると、そこには別の比人男性がおり「カジノのディーラーをやっている。必ず勝つ方法がある」と言われゲームのやり方の説明を受けた。その後、ブルネイ人のビジネスマンと称する男性が現れ、彼を相手にカードゲームが始まった。最初は500ドルぐらいの掛け金で数ゲームやったあと、ブルネイ人が「現金4万ドルを賭ける」と言い出したため、日本人男性とディーラーの比人男性が同額を用意することになり、日本人男性が日本に緊急帰国。翌日トラベラーズチェックを用意してセブに舞い戻りブルネイ人とカードゲームを再開したが負けた。その後、ブルネイ人相手に7万ドルまで賭けることになったが、日本人男性が留学期限を迎えたため、残金1万ドルをディーラーに渡して、日本帰国後さらに1万ドルをセブに送金。8月になって容疑者たちから「ゲームが終了したのであなたの取り分5万ドルを日本まで運ぶ 」と連絡が入ったが、その後、「マニラ空港で5万ドル所持が見つかり、資金洗浄容疑で拘束された」と連絡が入り、その罰金4,500ドルも送ったという。その後、連絡が取れなくなり、だまされたと気づいた男性は日本の外務省に届け出た。

   以上、マニラ新聞の記事を見ながら、日本人が今年に入って遭遇したさまざまな窃盗、強盗による犯罪事件を紹介した。「自分だけは大丈夫」という過信は禁物で、「今度は自分が被害に会うかもしれない」と常に用心するという認識が大切だろう。普段からマニラ新聞や現地の英語紙などで犯罪記事を読み、どのような犯罪が頻発しているかなどの最新情報を常にチェックすることも重要だと思われる。

ナビ・マニラ第2号[Navi Manila Vol. 2]より

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