リゾートアイランド・セブのこだわり生活情報誌
現在地: Home コラム フィリピン邦人事件簿

「睡眠薬強盗」被害に関する大使館からの注意喚起

※海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
 
1.最近、日本人旅行者がマニラ市内を散策中、見知らぬ現地人風の男女等に声をかけられて親しくなり、飲食をともにした後に意識が朦朧とし、気づいた時には所持金等貴重品が盗難に遭っていたとの報告が増加しています。
 
2.犯行の手口は概ね次のとおりです。
(1)犯行グループは、男女を問わず単独または複数名で、外国人旅行者が多く訪れる場所(マニラ市イントラムロス、マラテ・エルミタ地区等)でターゲットになる旅行者に接触を試みます。英語または日本語で「観光案内をしてあげる。」、「日本に興味がある。」等親しげに声をかけてくることが多いようです。なお、若年層で具体的な日程を決めていないいわゆる「バックパッカー」がターゲットになるケースが比較的多くなっています。
(2)その後、犯行グループは、旅行者を信用させるために、親切に観光案内をしたり、遠方への旅行を持ちかけてきたります。旅行者が信用してきた頃合いを見計らって、親類と称する複数名が合流します。
(3)犯行グループは、旅行者が滞在しているホテルや犯行グループのアジト等において、睡眠薬を入れた飲料や食べ物を旅行者に提供し、旅行者が朦朧となったすきを見計らって現金や貴重品等を奪います。
(4)クレジットカードを所持していることがわかると、犯行グループは、朦朧としている旅行者をATMまで連れて行き、暗証番号を聞き出すなどして、多額の現金を引き出すこともあります。
 
3.つきましては、このような被害に遭わないよう、以下の事項に留意し注意してください。なお、多くの場合、当初から節度ある毅然とした態度を示すことで事件を未然に防ぐことができます。また、万一、被害に遭った場合には、早急に警察に被害届を提出するとともに、最寄りの日本国大使館、出張駐在官事務所にも連絡してください。
(1)どんなに親切そうに見えたり、親しげに誘われたりしても、見知らぬ人物の言葉を安易に信用せず、また安易について行かない。特に、タクシーで一緒に移動したり、安易に見知らぬ者の家について行ったりすることは絶対に避ける。
(2)散策する際は、できる限り必要最小限の現金のみを持ち歩き、クレジットカード等貴重品類は安全な場所に保管しておく。

在フィリピン日本国大使館/在マニラ日本国総領事館メールマガジン

2010年9月28日

入管本部、査証偽造防止に特殊シール

入管本部、邦人らの偽造ビザ拘束受け偽造防止策として特殊シールの運用を開始

812
   2013年に入って偽造ビザで日本人3人や中国人、韓国人らが相次ぎ拘束されたことを受け、入国管理局はこのほど、偽造防止策として6カ月の長期滞在延長ビザに、現行のスタンプではなく模倣が難しい特殊シールの使用を開始した。特殊シールの導入は2011年ごろから検討されており、一連の偽ビザ事件を受けて急きょ、運用を始めた。ダビド入管局長は7月1日の発表で、「ビザ取得手続きを法外な手数料で代行するフィクサーが偽造ビザを発行し、多くの外国人が犠牲になっている」と指摘。これら業者による偽造を防止するため、ホノグラムなどで特殊加工したシールの運用を決めたとしている。
   入管によると、特殊シールには、ビザの種類や延長期間、領収書番号(OR)を入力した上、旅券番号などの個人情報を判別するバーコードを記載する。これらの情報を各空港の端末サーバーと共有し、偽造を見破る。
   特殊シールの運用対象は現在、同本部で6月から施行した6カ月用の長期滞在延長ビザ(LSVVE)と短期留学目的などに必要な特別就学許可証(SSP)に限られている。発行元も、首都圏マニラ市イントラムロスの入管本部だけ。入管は今後、他の事務所でも特殊シールの導入を始めるほか、対象ビザの拡大を予定しているが、実現のめどは立っていない。6カ月の延長ビザは、期限内に何度も訪比が可能な数次ビザではなく、1回限りのもの。再入国の際はビザの再発行が求められる。料金は、申請費や手数料などを含め1万1,500ペソ。[2013年7月9日のマニラ新聞]

過去の事件を教訓に普段から細心の注意を払おう 3

マニラ新聞に見る邦人事件簿(2013年7月~12月)
● マニラ空港出迎え強盗
空港から乗車した邦人留学生と友人が運転手を装った2人組に荷物奪われる
12月24日午前1時ごろ、マニラ市トンド地区デルパン橋で、日本人男性2人が空港から乗ったタクシーの運転手ら2人に車内で拳銃を突きつけられ、荷物を脅し取られた。同本部の調べでは、被害者の一人はデラサール大学の留学生。午前0時ごろ、アシアナ航空便で成田国際空港からマニラ空港第1ターミナルに到着した友人を到着出口で迎えたあと、送迎車用の駐車場出口付近で客待ちをしていたタクシーに乗り、2人の共通の友人が住む首都圏ケソン市を行き先に指定したという。タクシーは空港を出てすぐの中央分離帯に立っていた別のフィリピン人男性を助手席に乗せ、ロハス通り沿いにトンド方面へ向かった。途中にある橋に差し掛かる当たりで、助手席の男性が拳銃をちらつかせながら、所持品を差し出すよう要求してきたため、2人は持っていたバックパック3つを差し出した。タクシーは2人を橋の上に降ろすと、トンド方面へ走っていったという。[2013年12月28日のマニラ新聞]

続きを読む: 過去の事件を教訓に普段から細心の注意を払...

過去の事件を教訓に普段から細心の注意を払おう 2

マニラ新聞に見る邦人事件簿(2013年3月~6月)

飲食店で肩掛けかばんを盗まれる
観光で来比していた日本人男性(47)が3月23日、首都圏マニラ市マラテ地区の飲食店で、現金3万円や30万円以上相当の腕時計、スマートフォン(6万円相当)などが入った肩掛けかばんを盗まれていたことが、警察への取材で分かった。同本部によると、男性は23日午後1時ごろ、知人の日本人男性5人と飲食店内のテーブル席に座り、背もたれにかばんを掛けて食事をしていたところ、かばんがなくなっているのに気付いたという。警察の調べに対し、男性の向かい側に座っていた知人男性は「男性の後ろ側に座っていた40~50代の夫婦がしきりに男性のかばんを見ていた」と供述した。(マニラ市マラテ)
ズボンの前ポケットから財布を盗まれる
マニラ市で3月31日、観光で来比していた日本人男性(66)が、現金約6万円と6千ペソなどが入った財布を盗まれた。男性によると、同市エルミタ地区の商業施設から、同市マラテ地区の軽量高架鉄道(LRT)1号線のキリノ駅付近まで徒歩で移動した際、ズボンの前ポケットに入れた財布がなくなっていたという。ポケットにはボタンが二つあり、両方閉めていたが、気付いたとき一つが開いていたという。(マニラ市)

続きを読む: 過去の事件を教訓に普段から細心の注意を払...

ビザ申請厳格化 ビザ申請代行の「フィクサー」一掃のため

入国管理局
入国管理局本部首都圏マニラ市イントラムロス2   入国管理局はこのほど、各種ビザ申請などを法外な手数料と引き替えに代行する「フィクサー」と呼ばれる業者を一掃するため、ビザ申請の規則を厳格化した。同局の汚職体質を改善し、イメージを向上させるのが目的。これに伴い、申請者の外国人とこれまで行われてきた「裏取引」が減る見通しのため、フィクサーからは早くも反発の声が挙がっている。
   同局によると、フィクサーは比人、中国人、インド人などで、首都圏マニラ市イントラムロスの同局本部周辺などにたむろしている。申請者がビザを延長する際などに手数料を上乗せし、申請を代行、手続きの迅速化を図る。手数料はビザの種類で異なるが、数千~数万ペソの範囲という。 
   同局職員自身がフィクサーになっていることもあり、同局のイメージ悪化につながっていた。アキノ大統領は3月上旬、ダビド前国軍参謀総長を同局局長に任命し、同局内の汚職一掃に取り組むよう指示した。今回の新方針は、この指示を受けたダビデ新局長の命令で導入された。 
   同局は新方針で、ビザの申請について・申請者本人・同局が代行業者として認可した旅行代理店や弁護士・申請者本人から委任状を受け取った知人……に限定し、同局職員やフィクサーからの申請は一切禁止した。 
   旅行代理店と弁護士の場合は、同局発行の代行許可証を窓口で提示しなければならない。関係者によると、申請代行許可証の取得には同局でセミナーを受講し、10万ペソの供託金を納める必要があるという。また、1年ごとの更新が義務づけられている。 
   同局に勤続12年でフィクサーも務めた比人男性職員(46)は、「局長はフィクサーという文化をつぶした。臨時収入が入らなくなるのは残念。命令なので従うしかない」と語り、新方針に強く反発している。 
   同局は2010年末、ビザ申請の手続き迅速化などを目的に、同局職員が外国人申請者と裏取引をする場所になっているとして、同局周辺にある飲食店への出入りを全職員に禁止した。

ナビ・セブ第7号[Navi Cebu Vol.7]より

過去の事件を教訓に普段から細心の注意を払おう 1

マニラ新聞に見る邦人事件簿

睡眠中の日本人学生4人が現金などを盗まれる(ケソン市のホテルで)
   3月11日未明、ケソン市のホテルで、ボランティア活動で来比していた19歳から22歳の日本人男子大学生4人=いずれも京都府=が部屋で睡眠中に、現金計約21万3千円と約2万6千ペソ、携帯電話3台、カメラ1台などを盗まれた。犯人は男性2人組で、同日午前4時半ごろ1人が避難用のはしごを使って、2階の部屋に侵入、金品を盗んで逃走した。部屋の鍵はかけていなかった。残り1人は見張り役だったという。睡眠中の4人は、起床後に貴重品がなくなっていることに気付き、ホテル側と警察に通報した。
備え付けの金庫ごと金銭盗まれる(マニラ市のホテルで)
   2月21日午後11時半から22日午前3時にかけて、マニラ市エルミタ地区マビニ通り沿いのホテルに宿泊していた日本人男性(66)が、現金35万円や旅券、クレジットカード2枚など貴重品を、保管した部屋備え付けの金庫ごと盗まれた。
   警察によると、男女2人組が日本人男性の外出中にドアの鍵を壊して部屋に侵入した。2人は、部屋の備え付け金庫(横約30センチ、奥行き約40センチ、高さ約20センチ)を工具を使って取り外し、大型バッグに入れて逃走したとみられる。午前3時ごろに部屋に戻った日本人男性が被害に気付き、警察に通報した。警察は、部屋を出入りする2人の姿が映っていたホテルの防犯カメラ映像から2人組の特定を急ぐとともに、ホテル側の警備体制についても事情を聴く。

続きを読む: 過去の事件を教訓に普段から細心の注意を払...

気をつけよう、空港での窃盗被害

538
在比日本国大使館連絡先
代表: (02) 551-5710
邦人援護緊急ホットライン: (02) 551-5786
E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
   3月下旬からマニラ空港第2ターミナルの到着口付近で、日本人男性ら外国人3人の現金入りかばんが盗まれる事件が起きた。空港警察によると、空港を舞台に複数の窃盗グループが暗躍しており、各グループは3~5人の男性、女性、男女混合で構成され、到着客を油断させるため、妊婦を仲間に加えるグループもあるという。
   同警察によると、窃盗グループは主に到着便が集中する午前11時から午後3時ごろまでの時間滞に犯行を重ねていた。狙うのは到着客の携帯用かばんや機内持ち込み用の手荷物。財布や装身具、ノートパソコン、カメラなど現金や高価な物品が入っていることを知っているからだ。
   犯行手口で最も多いのは、到着客がかばんから目を離したすきに、手荷物カートのかばんを盗む手口。その際、グループの数人で手荷物カートを囲み、ほかの到着客から見られないようにガードする。次いで多いのは、到着客の足下に硬貨を落とし、すきをみて別の1人がかばんを盗んで逃走する。
   そのほか、かばんを引ったくったり、到着客とすれ違いざま肩を当てて謝罪しているすきに、別の1人がかばんを盗む手口。犯行後は被害者や目撃者の追跡を逃れるため、(1) 盗んだかばんを受け取る者 (2) トイレに入って上着を着替える者 (3) 盗品を隠す大きなかばんやビニール袋を用意する者など、グループ内で分担を決めて連携行動しているという。

続きを読む: 気をつけよう、空港での窃盗被害

日本人が巻き込まれやすいと思われる典型的な窃盗や強盗事件を紹介

471
   フィリピンを訪れる日本人観光客は月間約3万人ほどで、年間では40万人近いと言われている。ここ2-3年は、日本人観光客は減少傾向にあるとはいえ、依然、韓国人やフィリピン系米国人に次いで3番目に多い。また、日系企業の駐在員や、マニラやセブ、ダバオなど主要都市に限らずフィリピン全土に滞在する日本人永住者(退職者を含む)も少なくない。しかし、同時に、フィリピンで観光したり、生活する日本人が犯罪に巻き込まれることも多い。特に窃盗や強盗事件は後を絶たないと言ってよいだろう。これらの犯罪事件を完全に避けることはもちろん不可能だが、過去の事件を教訓にして、普段から細心の注意を払えば、被害に遭う確率もぐっと少なくなると思われる。そこで、今回は、2008年1月から9月末までにマニラ新聞に掲載された記事を参考に、日本人が巻き込まれやすいと思われる典型的な窃盗や強盗事件を紹介してみたい。

▶ やはり多い置き引き、スリ被害
日本でも欧米でもどこでも一緒だと思われるが、やはり置き引きやスリ被害がフィリピンでも多い。人ごみの中でポケットやバッグから貴重品がすられないようズボンの前ポケットに財布を入れたり、胸のあたりでバッグを抱えるなど、常に注意を払いたい。高級レストランやコーヒーショップ店の中で窓際の席に腰掛けていたところ、外から知らない人が窓ガラスをたたくので視線を移すと、すでに手元に置いていたバッグが店内の何者かに盗まれていた、という話をよく聞く。また、小銭をばら撒いたり、エスカレーターで倒れるなど派手な手口で相手の注意を引いておいて、貴重品を奪うスリ集団も多いようだ。たとえば、9月17日付けマニラ新聞記事では次のような事件を報じている。
   マカティ市内のモールで日本人男性がエスカレータに乗っていたところ、近くにいたフィリピン人女性が倒れ掛かってきたために手を貸してあげた。その後、エスカレータを降りるとズボンのポケットに入れていた携帯電話がなくなっているのに気が付いたという。
   女性を含めたスリ集団による被害はショッピングモールだけでなく、路上でも多い。同じ日付のマニラ新聞では日本人ではないが別の被害を紹介している。
   マカティ市サルセドビレッジのバレロ通りの歩道でタバコを吸っていた米国人男性は、車に乗った比人男性から窓越しに「君の車か」と声を掛けられた。男性は車を持っていなかったため不審に思ったが、比人男性が指さした方向に目をやった後、視線を足下に戻すと置いてあったはずのかばんがなくなっていた。男性は、近くにいた通行人に比人女性3人がかばんを取って走って逃げたと教えられたという。かばんにはノート型パソコンや銀行の小切手帖、書類などが入っていた。
   また、今年8月にはボランティアのために来比していた日本人男子学生がジプニー乗車中に同様の被害に会っている。
   ケソン市カラヤアン通りで男子学生がジプニーに乗っていたところ、前方に座っていた男が一ペソ硬貨4枚を足元に落としたため拾ってあげた。男がジプニーを降りてから、大学生はズボンのポケットに入れた現金や学生証などが入った財布がなくなっているのに気が付いたという。国家警察では3人から4人のグループで同様の手口でスリを繰り返す犯罪が頻発しているとして注意を呼びかけている。
   これらは日本人の親切心を逆手に取ったような事件でもあり、許しがたい気もするが、やはり、普段から財布や携帯電話など貴重品を入れる場所には十分注意する必要があるだろう。

▶ 後を絶たない睡眠薬強盗
   睡眠薬強盗も後を絶たない。よくあるケースとしては、1人で旅行中の日本人男性がマニラ市イントラムロスなどを観光中、ガイドをしてあげると比人女性などから声を掛けられて意気投合し、その後、招待された民家でビールなどを飲んで眠らされ被害に会うというパターン。しかし、8月14日付けのマニラ新聞記事ではフィリピンに駐在する日系企業幹部も同様の被害を受けている。
   日系企業幹部の日本人男性は、マカティ市内の高級ホテルのレストランにいた時、比人女性2人から声を掛けられた。女性たちに誘われてパシッグ市内の民家に行き、そこで別の女性を紹介されて彼女と酒を飲みだしたところ、そのまま眠ってしまった。翌朝、日本人男性が目を覚ますと、同じベッドに女性も眠っていた。そこへ女性の親戚と母親と称する比人男女が部屋に現れ、日本人男性に「責任を取れ、金を払え」と現金35万ペソの支払いを求めた。
   結局、この事件では、日本人男性は現金の持ち合わせがなかったため、大手薬局チェーンの商品券での支払いを約束するなどして現場から逃れ、警察に通報したために被害は免れた。親切そうなフィリピン人に誘われて、ついつい普段の警戒心が薄れてしまうこともあるかもしれないが、やはり、初対面の人の民家までついて行くのはかなり危険な行為と認識したい。

▶ 後を絶たない睡眠薬強盗
   睡眠薬強盗も後を絶たない。よくあるケースとしては、1人で旅行中の日本人男性がマニラ市イントラムロスなどを観光中、ガイドをしてあげると比人女性などから声を掛けられて意気投合し、その後、招待された民家でビールなどを飲んで眠らされ被害に会うというパターン。しかし、8月14日付けのマニラ新聞記事ではフィリピンに駐在する日系企業幹部も同様の被害を受けている。
   日系企業幹部の日本人男性は、マカティ市内の高級ホテルのレストランにいた時、比人女性2人から声を掛けられた。女性たちに誘われてパシッグ市内の民家に行き、そこで別の女性を紹介されて彼女と酒を飲みだしたところ、そのまま眠ってしまった。翌朝、日本人男性が目を覚ますと、同じベッドに女性も眠っていた。そこへ女性の親戚と母親と称する比人男女が部屋に現れ、日本人男性に「責任を取れ、金を払え」と現金35万ペソの支払いを求めた。
   結局、この事件では、日本人男性は現金の持ち合わせがなかったため、大手薬局チェーンの商品券での支払いを約束するなどして現場から逃れ、警察に通報したために被害は免れた。親切そうなフィリピン人に誘われて、ついつい普段の警戒心が薄れてしまうこともあるかもしれないが、やはり、初対面の人の民家までついて行くのはかなり危険な行為と認識したい。

▶ 出迎え強盗も健在
   マニラ空港に到着した直後、市内に向かうタクシーなどの中で強盗被害に会う、いわゆる「出迎え強盗」もなくならない。今年1月には日本人男性が知人の比人女性と空港からタクシーでパサイ市内のホテルに向かう途中で、3人組の男に現金50万円などを盗まれただけでなく、顔面を拳銃で撃たれて重傷を負うという次のような事件も起きている。
   午後5時半すぎに台北経由の中華航空でマニラ空港第1ターミナルに到着した日本人男性は知人の比人女性と落ち合い、そのまま約100メートル離れた場所で客待ちしていたタクシーに乗り込んだ。タクシー運転手は「渋滞がひどい」と迂回を繰り返し、30分ほど走行したあと、ある住宅地の狭い路地に入った。そこで低速で運転している時に1人の男が助手席に、2人の男が後部座席にそれぞれいきなり乗り込んできて、かばんを奪おうとした。日本人男性が「金はやる。でも旅券だけは返してくれ」と日本語で言ったが相手が理解できなかった。比人女性が「通訳するから待って」というと女性は1人の男から平手打ちされ、助手席の男が日本人男性の顔面を銃撃した。日本人男性はそのままタクシーでマカティ市の病院に連れて行かれたが、運転手はすぐに姿をくらましたという。
   空港から市内に向かう途中だけでなく、逆に、市内から空港へ向かう途中で被害に会う「見送り強盗」も最近、発生している。8月26日付けマニラ新聞によると、在比歴11年という日本人長期滞在者が思わぬ形で被害を受けていた。
   カビテ州シラン町在住の日本人男性がパラニャーケ市内のショッピングモール「コースタルモール」付近で客待ちしていたタクシーに乗り込み、マニラ空港に行くよう指示した。タクシーが同空港方面に向かう道路からそれて右折したとたん、男性3人組が乗り込んできた。3人組は後部座席にいた日本人男性の脇腹に拳銃を突きつけ、顔を伏せさせたまま、人気のない近くの埋立地までタクシーを走らせた。男性は現金約6万円や旅券、航空券、カメラ、携帯電話などを奪われて、そのまま埋立地で車外に置き去りにされたという。
   これらの被害状況を見ると、「出迎え強盗」にしても「見送り強盗」にしても、いずれもタクシー運転手が共謀していることは明らかだろう。やはり、空港専用タクシーや大手タクシー会社の車両を選ぶなど、普段からタクシーの選択にも注意したいものだ。

▶ 成りすまし泥棒に注意
   最近、増えてきているのがこの「成りすまし泥棒」ではないだろうか。特に交通整理や警戒体制を担っている警官になりすまし、タクシーの乗客や車両の運転手から金品を巻き上げる事件が多発している。フィリピン人の被害も多発しているが、5月13日付けマニラ新聞の記事によると、タクシーに乗っていた日本人男性観光客2人が警官姿の男性2人組に止められ、財布から現金6万円ほどを抜き取られるという事件が発生している。
   パサイ市ロハス通り沿いを日本人観光客2人がタクシーに乗っていたところ、警官の制服を着た男と私服姿の男の2人組に車を止められた。「旅券と財布を出しなさい」と2人組から言われた日本人2人がそれぞれ旅券と財布を渡したところ、2人組みはそのままタクシーの後方部に回った。その後、2人組は財布と旅券を返し、タクシー運転手にそのまま行って良いと合図した。タクシーが走り出してから財布を確認したところ、2人の財布から合計6万3,000円の現金がなくなっていたという。2人はすぐに国家警察パサイ署に被害を届けた。パサイ市にあるフィリピン文化センター(CCP)付近のロハス通り沿いでは警察官に成りすました男から同様の被害にあったという、タクシー乗客の韓国人や中国人の届けも出されており、警察では同一グループの犯行とみている。
   泥棒が成りすますのは「警官」だけではないようだ。最近、タギッグ市内でも「乳母(フィリピン語で「ヤヤ」)」に成りすまして誕生日パーティーに紛れ込んだフィリピン人女性にハンドバッグを盗まれた日本人女性の被害も報告されている。マニラ新聞の記事によると、被害は8月30日に同市フォートボニファシオのショップングモール内の高級玩具店で起きている。
   日本人女性は知り合いの在留邦人の母子ら約35人と一緒に友人の子供の誕生パーティーに出席していた。パーティー開始から約10分後に、肩に白いタオルを掛けた白シャツにジーパン姿の40歳代の比人女性が会場に現れた。被害者を含めた一部参加者から「見たことのないメード」と異変にきずいた人も出たが、本物の乳母から「あなたはどの子を世話しているの」と聞かれ「あそこの人」と平然と答えるなどしていたため、あえて身元を尋ねるまでいなかったという。そのうち10分ほどすると被害女性は現金やビデオカメラなどが入ったバッグがなくなっていることに気が付いたという。店には警備員もいたが比人女性の不審な行動に気が付かなかったという。
   警官に成りすました強盗による被害はフィリピン人にも広がっており、地元新聞でもよく報道されている。相手が警官であってもすぐに要求に応じて、貴重品などを預けないことが大切だと思われる。

いかさま詐欺被害にも注意
   このいかさま詐欺もフィリピンだけでなく世界中で被害が報告されている。フィリピンでは日本人が関与したいかさま詐欺が毎年2、3件はニュースになっているだろうか。9月13日付けマニラ新聞でも、ビサヤ地方セブ市で日本人男性が総額585万円を巻き上げられるという「大がかりな」事件が起きている。
   短期語学留学のためセブ市に来ていた日本人男性は、7月中旬に同市内の商業施設で比人男性から「そのサンダルはどこで買ったのか」と英語で話しかけられた。男性から「妹が看護士の研修で日本に行くから、世話して欲しい」と頼まれ同行し、そのいとこという比人女性2人を紹介された。彼女たちから誘われ、民家にタクシーで到着すると、そこには別の比人男性がおり「カジノのディーラーをやっている。必ず勝つ方法がある」と言われゲームのやり方の説明を受けた。その後、ブルネイ人のビジネスマンと称する男性が現れ、彼を相手にカードゲームが始まった。最初は500ドルぐらいの掛け金で数ゲームやったあと、ブルネイ人が「現金4万ドルを賭ける」と言い出したため、日本人男性とディーラーの比人男性が同額を用意することになり、日本人男性が日本に緊急帰国。翌日トラベラーズチェックを用意してセブに舞い戻りブルネイ人とカードゲームを再開したが負けた。その後、ブルネイ人相手に7万ドルまで賭けることになったが、日本人男性が留学期限を迎えたため、残金1万ドルをディーラーに渡して、日本帰国後さらに1万ドルをセブに送金。8月になって容疑者たちから「ゲームが終了したのであなたの取り分5万ドルを日本まで運ぶ 」と連絡が入ったが、その後、「マニラ空港で5万ドル所持が見つかり、資金洗浄容疑で拘束された」と連絡が入り、その罰金4,500ドルも送ったという。その後、連絡が取れなくなり、だまされたと気づいた男性は日本の外務省に届け出た。

   以上、マニラ新聞の記事を見ながら、日本人が今年に入って遭遇したさまざまな窃盗、強盗による犯罪事件を紹介した。「自分だけは大丈夫」という過信は禁物で、「今度は自分が被害に会うかもしれない」と常に用心するという認識が大切だろう。普段からマニラ新聞や現地の英語紙などで犯罪記事を読み、どのような犯罪が頻発しているかなどの最新情報を常にチェックすることも重要だと思われる。

ナビ・マニラ第2号[Navi Manila Vol. 2]より

bottom-banners-bw 02 bottom-banners-bw 04 greyfooterbutton 03 facebook bottom-banners-bw 08
denwacho 2015 cebumapbanner Cebu City Tour navimanila23 dmsweblogo